今日は先輩親方の建前のてんだいでした。
昨日につづき今日は2日目。
もちろん墨付け、手刻みです。
刻みの手伝いも頼まれていたんですけどなかなか自分の現場から離れることも出来なかったので手伝いは建前のみです、すみません。
野物丸太をよく使用する親方ですが今回はいつもよりはひかえめでした。
それでも妻梁(外に面した梁)にも使用しているところはちょっと洒落ています。
まあこのへんは他の大工に対しての意地ですかね、一般の方に対してではありませんね。
複雑に組まないかわりに火打梁(角に施した梁)に野物を使用するところも洒落っ気ですね。
もちろん丈夫さも考えてなんでしょうけど。
野物も普通に組むだけではさみしいですが、火打梁で洒落ていました。
こんな感じ。
四方にがっちり組まれていますよ。
こちらの妻梁も野物丸太です。
お施主さんがぜひこの野物丸太を隠さないでほしいと言っていましたが・・・
いまどきの家は断熱を考えますのでそれに対応した造り方をあらかじめしておかないとむずかしいかな?
お施主さんがそう言ったのは理由があります。
母屋がもうじき築100年なんですって。
築100年の家と同じような梁組みだから隠したくない、ということなんですね。
もちろん手入れをしているから100年ももっているんですけど、大事なことは手を入れるほどの骨組みかどうかということですね。
50年後に手入れをしたいと次世代の子たちに思わせることが出来る骨組みか?この家を残したいと思ってもらえるか?ということです。
最後にお餅も撒きまして・・・和やかにね。
3と1俵も撒きましたよ。
投げる側も拾う側もみんな笑顔で良い上棟式でした◎