今回はコーキングの状態チェックです。
コーキングとは瓦との継ぎ目の穴埋めに使用されている防水材です。
粘着性が続いているあいだは防水力があります。
しかし過酷な屋根ではその粘着性も劣化していきます。
最近のコーキングは質が良いのか17年経過していても粘着性はありました。
とはいえまったく劣化がないとは言えませんので補強が必要です。
話がちょっと変わりますが、最近の住宅はこのコーキング材に頼っている部分がたくさんあります。
手軽に防水できるので重宝するんですがやっぱり劣化は避けられませんからコーキングの威力が
なくなったときが恐いんですね。
特に恐いのが太陽光発電などの設置ですね。
大手住宅会社の中には屋根と壁の境をすべてコーキングで防水しているところもあります。
さすがにそれを見たときは驚きましたよ。
10年くらいは問題ないと思いますがそれ以降はとても不安が残ります。
ですから保証延長とうたって築10年後に高額なメンテナンス工事を強いられるんですね。
できればコーキングは補助的な防水材として使用したいものです。
とはいえ、メンテナンスが出来る場所であればコーキングに頼ることが多いのですが・・・
シ-ラという密着性を良くする液体を塗布してコーキングを打ちました。
屋根の場合は見た目よりも厚さを重視です。
なんと言っても柔軟性を保持するのが大切ですからね。
薄いとどうしても硬化しやすくなりますので。
その他には雨どいもチェックしました。
今回はまだ劣化は見られませんし、土や葉っぱなども溜まっていない良好な状態でした。
屋根全体のチェックが終わりましたので外壁塗装が終われば足場が外せます。
外壁塗装時にしなければいけないこと、それは外装まるごとチェックです!
足場を架けたときがチャンス!!
お忘れなく。
おっと、必要のない補修工事を勧める業者もいるので注意が必要です。
ただ、素人では必要か否かの判断が出来ないのでむずかしいところですが・・・
基本的に無料点検とか定期点検というものは営業マンが仕事を探しに来ているようなものです。
築10年以降の定期点検は悪いところを探して工事を勧めるのが目的の業者が多いですから、しかも高額。
最近こういう事で相談をいただくことが増えました。
お気を付けて!