左官のプライド

左官のプライド


基本的に左官さんはプライドが高いですね。
とにかくおっかなくて、仕事には厳しくて、でもしゃべるととてつもなくおもしろい。
大きな声で怒鳴るわ、冗談は言うはワーワー言って現場は活気がありますよ。
住宅会社の現場だったら出入り禁止でしょうが・・・
左官さんとも話したんですよ、”昔の現場ってこんな感じで活気があって楽しかったねー”って。
”職人なんだからたのしく仕事をしなくちゃな!この現場は昔ながらの現場だな”なんて返答がありましたよ。
まあ私個人の印象なんですけど左官さんというとそんな感じです。

今回の外壁下地は2日間かけて仕上げてもらったんですけど初日は4人の左官さん。
2日目はもうひとり増えたんですけど、初日の左官さんたちの会話を紹介しますと、
「明日はもうひとり増えるんか?」
「明日は浜北の左官がもう一人来るよ。」
「誰だ―?」
「あんたは知らんよ」
「いくつくらいの奴だ?」
「60歳くらいじゃないかな?」
「ほー、それは若手だなー。」
「おう、小僧だな。」

わかります、この意味?
それくらい左官さん全体の年齢が上がっているという事ですね。
最近の家造りには左官さんの仕事は少なくて・・・いやない現場もあるんじゃないかな?
でも手間をかける家造りには左官さんがいないと困るんですね。
今回のお宅の外壁はかきおとしリシン仕上げなので経験のある左官さんが大勢必要なんですね。
一番のベテラン左官さんが言ってましたよ。
「かきおとしなんて何十年ぶりかなー?、たぶんこれが最後のかきおとしだな」ってね。
かきおとしのやり方はまた紹介しますがあと10年も経てばかきおとしが出来なくなるんじゃないかと心配になりますね。
もっともそんな仕上げを好むお施主さんもいなくなるのかもしれませんが・・・

仕上げが今から楽しみだ!


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