建前時から屋根を支えてきた鉄柱です。
こちらには汚したくない床柱が立ちますのでその代わりの役目を担ってくれていました。
床柱とは床の間の角に立てられるちょっと変わった柱のことです。
いよいよ和室を造るということでまずは床柱を立つこととなりました。
色々な種類があるのですが今回お施主さんが選ばれたのは・・・
京都の絞り丸太です。
とはいえ通常は人造のものを使用します。
人工的にこのような筋が付くように育てられるんですね。
昔は天然物は目が飛び出るほどの金額だったのですが最近は需要も少ないのか意外と安くなっていて驚きましたよ。
人造ですが肌艶はきれいで立派なものですよ。
私も好きなんですが丸いのでちょいと施工が難しいので気が疲れますね。
立つ前に必要な加工を施しておきます。
丸いうえに下と上の太さも違うので立つ位置も慎重に見定めます。
他の仕事は見ていればなんとなくわかるものですがこういう丸太系はとにかく経験してみないと加減がわからないものです。
まあこれは和室全般に言えることです。
なんて、私も偉そうなことは言えるレベルではないですけどね。
つづく
