
上棟日当日は快晴でしてまさに上棟日和でした。
さて今回の現場ですがとにかく進入路が狭いんです。
あまりに狭いので私は軽トラックでしか行ったことがないお宅でして。
そんなわけで新築工事のお話をいただいたときはまずは設計士さんに建て替えが出来るか相談しました。
問題ないとわかればお次はレッカー屋さんです。
いわゆるクレーン車です。
この車が入れるか否かによって建築方法は大きく変わりますので。
診断の結果、なんとか大丈夫だろうという返答。
そんなことから話が始まった新築工事ですがこれは当日朝の写真です。
何度も切り返しをしてようやく現場に入れましてホッとひと息でしたよ。

クレーン車が入ってしまえばいつも通りの作業開始です。
まずは柱を立てまして・・・

お昼頃にはここまで進みました。
とはいえプレカットとは違い大きな木槌のかけやをフルスイングしての組み立てですので時間がかかりますよ。
足で蹴飛ばせば組み立てられるプレカット仕様とは違いますので。

野物丸太も問題なく組めましたのでまずはひと山越えた感じですね。
人間が加工した材料ですので間違えているという可能性もあります。
その場合はどうなるのか?
当然、組み立てられないわけですから上棟式は中止となり大工は大恥をかき、そんな大工に頼んだお施主さんはそれ以上の恥をかくことになります。実際こういう失敗を犯して大工を辞めたベテラン大工もいますので・・・
そういうプレッシャーがあるのが墨付けをした上棟なんですね。
最近は若いころにように前日の夜に眠れないということはないんですがそれでも少しの不安は常にありますよ。
それくらい臆病でないと確認作業を怠りますので。
次回は梁組み紹介です。