襖の張り替えを頼まれました。
引き取りに行きますとなんと本襖。
歴史のあるお宅でしたので当たり前と言えば当たり前なんですけど。
古い和紙なんでしょうかね、これが重ねて張られています。
現代ではベニヤ下地が一般的です。
ベニヤが劣化するとベニヤ自体の張り替えが必要です。
本襖は木と紙だけで出来ているのでこのような穴が開いても修理だけで直ります。
ですからこのように年数が経過しても張り替えが可能なんですね。
こういうものを見ると昔のものは長く使える仕組みになっていると実感します。
その代わりたくさんの手間も掛かっているんですけどね。
なによりもそれを使っている人が長く大切にする気持ちを持っているかが大切なんですけどね・・・
この把手に関心が持てるか否か?
ただの古くて汚い把手、と思うようでは大切にはできませんので。