まずは既存の板を撤去します。
一番濡れやすい部分の板を外すと・・・
床板自身はほとんど無傷でしたが下地の角材が無残な状態に。
と、この程度は想定内です。
木というものは雨で濡れても風が当たりすぐに乾くような場所であればそれほど腐らないんですね。
問題はいつまでも乾かない下地が問題なんですね。
ですから今回のように交換が可能な部分の角材の腐食までは想定内なんです。
この腐食が交換の難しい本体部分だと困ってしまうんですね。
見えるところよりも見えないところが心配です。
ちなみに今回無傷だった土台は防腐剤の注入材、通称:ボリデンでした。
体に良くないと敬遠されますが白ありや腐食にはめっぽう強いですね。
以前もこのように、いやこれよりも角材が白ありの被害でほとんど食われていましたがこのボリデンだけは無傷で驚いたことがありましたよ。
以前はうちでもリフォームの際にたまーーーに使用したことはありますが最近ではほとんど使わなくなりました。
というよりもお施主さんが敬遠するんですね。
たしかに体には良くなさそうですので・・・でも腐食に関してはなかなかの性能ですので・・・むずかしいところです。
まあ結果的には今回は腐食もなく助けられましたよ。
ただし荷重が大きい場合は木が沈むので新築では有り得ないかな?
他の部分も同じような状態ですね。
多くの場合、こういう仕事は新たに張るよりも取り外す作業の方が大変なんですね。
今回もこの部分は悩みました。
以前、この床があった部分に増築をしたので床板の上に外壁が施工されているんですね。
説明が難しいですが、うまく床板を撤去できるか?の判断が難しいとうことです。
一番無難なのは左側の床板のように外壁と絡んでいる部分を少し残して撤去する方法。
こうすれば間違いはないのですがこれだと少しですが古い部分が残ってしまいます。
だからといって全撤去に挑戦してうまくいかなかった場合は目も当てられませんので・・・
ここは本当に悩みました。
床下から施工状況を確実に確認して悩んだ結果!
全撤去が可能と判断!!
悪戦苦闘してなんとか全撤去しました。
お施主さんも「撤去が大変そうで大丈夫?」と心配してくださいました。
確かに今回の工事ではこの部分の撤去作業が一番大変でしたね。
ここまでくればもう終わったも同然です。
ちなみに手前の白くきれいになっている部分は板金屋さんが板金で覆ってくれました。
簡単にきれいになりましたね。
角材も新しくしてようやく床板の施工です。
つづく