今回の新築は鉄骨の上に木造2階建てを造るという混構造です。
1階は駐車場、2階は賃貸、3階は住居です。
ですから2階と3階の間取りはまったく違います。
こういう場合は墨付けが大変でしてとっても間違いやすいんですね。
その上、敷地に合わせて家の大きさを決めたので普段使用しない数値の間取りのためこちらも非常に間違いやすい。
特に梁の長さを間違えた場合はその時点で上棟中止ですから気が気ではありませんよ。
いつものことなんですけど墨付け、手刻みした上棟って緊張するものです。
この写真の状態まで組めればホッと一息です。
今回は工事費削減のために28mm合板を床に敷き詰めました。
これを敷くことで作業性が大幅にアップしますけど使用理由はそれだけです。
このような床を剛床と言い、家が強くなる工法のようですが劣化の一途を辿る合板に強さを求めるのはいかがのものかと思うんですけどね。
私は劣化するものとして使用しますのでこの床を支える角材を必ず入れています。
床は合板で支えるものではなく木材で支えるものですから。
73歳の親方も屋根で普通に作業します。
屋根の上を平気で歩いている大工さんは50歳です。
大工はバランス感覚に優れていると思いますね。
命がけで屋根に上っているので落ちたらゲームオーバーです。
その緊張感を維持しながら仕事をするんですから自然とバランス感覚が良くなるわけですよ。
私は怖いですけど・・・
20年くらい前まではこのような床も足場もなくヘルメットもかぶらないで建前をしていたんですから今考えると恐ろしくなります。
つづく