2013年11月30日 19:10
大工のひとりごと 瓦葺き
職人は出来栄えを確認するときに前や横からのぞいてみてまっすぐに仕上がっているかを見極めます。しかし瓦葺きについては違う角度で確認します。それは斜め方向からです。ここを見れば一目瞭然。縦方向も横方向も揃っていなければ斜め方向を揃えることは出来ませんからね...
大工のひとりごと
2013年11月30日 19:10
職人は出来栄えを確認するときに前や横からのぞいてみてまっすぐに仕上がっているかを見極めます。しかし瓦葺きについては違う角度で確認します。それは斜め方向からです。ここを見れば一目瞭然。縦方向も横方向も揃っていなければ斜め方向を揃えることは出来ませんからね...
2013年11月29日 17:59
瓦は和型。色は銀鱗。このタイプは変色が少ないので長期間きれいな状態でいるのが良いですね。好みもありますがこの他にもいぶし銀があります。こちらはTHE和風といった感じで日本瓦の王道ですね。阪神大震災以降瓦の葺き方も変わりました。伝統の土は使用しないでステン...
2013年11月28日 18:14
玄関前の屋根に使用する梁を材木屋のカワイさんへ見に行きました。とはいえ予算が限られていますからどれでも良いというわけにはいきません。いろいろと材木屋の会長が相談にのってくれました。たった1本の梁のために・・・予算も限られているのに・・・その結果、倉庫に...
2013年11月27日 17:20
寝室をフローリングに変えたいとのご要望。意外と年配の方からの依頼が多いんですよ。なんとなく畳に布団を敷いて寝るほうが落ち着きそうですがやはり毎日のことですからベッドの方が楽のようです。とにかく良い材料を使ってももらいたい、というご要望でした。それならば...
2013年11月26日 17:28
木は濡れてもすぐに乾くから問題ないんですよ。必要以上に心配する人がいますが大丈夫です。逆にシートをしたままにしているとカビが生えます。ですからシートの掛けっ放しの方が問題ですよ。あとはあなたが依頼した大工を信じなさい。ネット情報の見過ぎには気を付けて!...
2013年11月25日 17:52
いつもは耐熱シートを使用しますが今回は下地にひのきの無垢材を使用したので一般的なゴムアスシートを使用。耐熱シートを使用する場合は合板下地の使用が条件となります。今回は両方を天秤に掛けた結果、ひのきの無垢材にこだわる事を選択されました。瓦は最近では珍しい...
2013年11月24日 17:15
子供たちも大きくなりなかなか遠くまで紅葉を見に行く時間が合いません。というわけで近場の浜名湖ガーデンパークへ出かけました。残念ながら紅葉は終わりに近づいていていまいちでした。しかし陽気は最高で風もなく良い日でしたねー。少し運動するのも心地よくて。なによ...
2013年11月23日 18:10
日本家屋の軒は家を濡らさないように長くしてあります。最近では壁や窓の防水性も高まっていますからそれほど長くはない家が多いですけどね。お施主様はプラン構想時から軒の出幅にはこだわっていました。軒を長く出す方法はいくつかありますがそれほど大げさにならないよ...
2013年11月22日 18:26
和風住宅は木そのものを見せるんですね。しかし思わぬ弊害が起こる事もあるんですね。これがそのひとつ。ななめに取り付けられたタル木を支えるちょっと太い角材。この部分がスズメの休憩所になるんですね。もちろん休憩するだけなら良いのですが問題は休憩中のフンです。...
2013年11月21日 17:40
今回の屋根下地はひのきの無垢材(野地板)。と言うと高級と思うかもしれませんが特にそうではありませんよ。合板のように劣化の心配はありませんけど最近は使用頻度が減りましたね。施工に手間がかかるのが第一理由でしょうか?他に理由はあるのかな?まあ耐熱防水シート...
2013年11月20日 18:26
出ては消えを繰り返すのが建築材料。調子の良いフレーズで売っておきながらちょっと調子が悪いと何食わぬ顔で生産中心にして知らん顔のこの業界。ですから私はなるべく新製品は使用しません。今回はこの製品。屋根材を留め付けるためのビスですね。先輩親方の建前手伝いで...
2013年11月19日 18:26
タル木の釘留めは機械打ちではなく手打ち。とにかく確実に留めてもらいたいからです。機械で打つ現場が多いとは思いますがとにかく打ってあればOKという印象です。しっかり留まっているか否かは別問題という感じ。まさかと思うかもしれませんがそれが現実です。しかし手...
2013年11月18日 17:46
今回のように野物をたくさん使用すると組むのにも時間がかかるんですね。2日間かけた建前ですがとても屋根を仕上げることは出来ませんでした。そんな状況でも手間をかけます。親方が釘を打っているのはタル木。屋根の下地ですね。これをすべて留め付けるにはたいへん手間...
2013年11月17日 15:58
先輩大工さんが撮ってくれた1枚。いつも撮る側なので自分の仕事風景が写った写真はほとんどありませんからうれしいですね。かけや(大きな木槌)で叩いて組み込むのが大工の建前。蹴飛ばす程度ではめ込まれてしまうプレカットとは違います。はめ込むのと組むということは...
2013年11月16日 18:02
今回の建前も前日は良く眠れませんでしたね。眠っても悪い夢を見るんですね。墨付けが間違っているという悪夢を・・・先輩大工さんに言われました。「大工の建前は前日に眠れないくらいでなきゃー。やっぱり墨付けしなくちゃいけないよ、プレカットに頼っているようでは・...
2013年11月15日 18:19
今日は写真紹介のみ。野物てんこ盛り。上手に組めました ◎つづく
2013年11月14日 17:40
斜めに組まれている小さな野物を火打ち梁と言います。これを利用して大きな梁を斜めに架けるんですね。こんな感じ。忙しい建前時に写真ばかりを撮っているわけにいきません。結果、全体写真が撮れたのは屋根下地が組まれた後でして・・・いまいち伝わりにくいかな?このよ...
2013年11月13日 17:53
梁は長さに問題がなければ組んでいきます。しかし野物は加工後にねじれたり割れたりするものですから組む時に多少の誤差が生じる場合があります。今回もそういう箇所がありまして対処方法をその場で考えます。1ヶ所だけではなく全体のことを考えて判断しなければいけませ...
2013年11月12日 17:52
うまく組めるのか?墨付けした大工はとても不安なものです。どうだ?いけるか?かけや(大きな木槌)で叩いてもらえれば問題ないということです。ホッと一息。つづく
2013年11月11日 18:45
最近ではこのような野物を使用する家は少なくなりました。とはいえこの程度の梁組みは大工であれば一般的なものです。お施主さんの御要望でもうひと手間加えました。つづく