
和室の天井は格天井(ごうてんじょう)にしました。
こうすることははじめから決まっていましたがそこに施工する材料が未定でした。

お施主さんと床の間に使用する床柱と幕板を和室の材料専門店に伺った際に杉の天井材を見つけました。
充分立派な材料ですよ。
その話を材木屋さんにすると「もっと、良い材料がうちにはある!」ということで届いたのが・・・

天然秋田杉!!
初めて見ましたよ。
あるところにはあるものです。
普通の秋田杉は秋田で採れた杉です。
天然秋田杉とは・・・伐採禁止となっています。
くわしくは下記で確認してください。
天然秋田杉?

手間を掛けて浮造りにしてありましたので光を当てると木目が浮き出てきます。
とにかくすばらしい木目ばかりでしたよ。
ちなみに1枚の大きさは60cm角です、大きい!

こんな感じに仕上がりました。
最近、お施主さんの知り合いの秋田出身の方が家を見に来たそうなんですけどこの天井板を見て喜んでいたそうです。
浜松で天然秋田杉を見るとは思わなかった、と。
しかも新築の家でね。
お施主さんも褒められてとてもうれしかったと喜んでくれました。
大工としてもうれしい限りです。
こういうときに思うんですが、大工は良い材料を使わせてもらい、毎日大きな工作をして、お施主さんに喜んでもらい、そのうえ代金までいただけるなんて本当に良い職業だな、と。
それにしてもこの先、天然秋田杉を扱える機会なんてあるのかな・・・ないだろうな・・・
これで扱い納めかな。