梁は長さに問題がなければ組んでいきます。
しかし野物は加工後にねじれたり割れたりするものですから組む時に多少の誤差が生じる場合があります。
今回もそういう箇所がありまして対処方法をその場で考えます。
1ヶ所だけではなく全体のことを考えて判断しなければいけません。
墨付けに問題はないことを確認してこの箇所については微調整をおこないました。
先輩大工さんと相談はしますが、もちろん最終判断は棟梁の私が決定します。
早めの判断で先輩大工さんもカメラ目線で笑顔!
最後におさまり具合を確認して終了。
木材は工業製品ではありません。生きていますから常に変化するんですね。そして常にその変化に対応しなければいけません。
ですから経験が必要なわけでして対処方法もさまざまです。
先輩大工さんの助言も聞きながら最終判断は墨付けした私が下す。
それが棟梁の仕事ですから。
棟梁は家造りの全責任者です。
つづく