最近では鉄砲と言って空気圧で釘が打てる機械があります。
もちろんうちでも使用します。
確かに便利で90mmという長い釘でも打つことが出来ます。
ですからこの釘打ち機を使わず玄能で釘を打つことはまれな時代となりました。
しかも上棟時であればみんなで一気に屋根を仕上げたいとスピード勝負となっているのが現状です。
しかしこの釘打ち機、しっかり木材を留められているかはわかりません。
判断が出来ないんです、機械なので・・・
しかも一発で打ち込むので抜けやすい。
こんなことでは良くないとうちではタルキを留めるのはすべて手打ちです。
タルキとは屋根を支える長い角材のことです。
釘で手打ちをすると木が割れやすい。
割れないようにするためにはドリルで穴を開けるというもうひと手間が必要となります。
穴を開けてから釘を打ちます。
これならば釘で留められていないなんてことは絶対にありませんよ。
こちらの大工さんも・・・
もちろん親方もです。
釘打ち機で釘を打ち、しっかり留まっているかどうかなんて誰にもわかりません。
しっかり留まっているはず!という程度です。
はっきり言って私が知っている範囲ではしっかりは留められていないことが多いという印象ですね。
たかがタルキの留め方なんですけどこういう作業の連続が家造りなんですね。
出来てしまえばわからないことですし、作業中の内容はお施主さんには見えないところですからねー。
こういうところで手間を省くんですね、いや効率よくやるということかな?
そうでなければ1~2か月で家なんてできませんよ!
大場建築は手打ちが基本!もちろん鉄砲も使用しますけどやっぱり長い釘は手打ちが基本ですね!!
手打ちの理由は確実にしっかり留められる、だけではなく抜けにくい!
計算上では知りませんが・・・釘抜きを使っているから体感はしていますよ!計算上では知りませんが・・・
ですから手伝ってくれる大工さんに言われましたよ
「大場建築は釘打ち機いらないだろう!」って。
たしかに2寸以上の釘は玄能で打たなければしっかり効かない、との判断で基本は手打ちですね。
1寸五分はと聞かれると・・・もちろん手打ちもするんですが・・・鉄砲を使っていることが比較的多いです。
ですから釘打ちすべてが手打ち!ではありません・・・そこまでこだわれれば大したものですが・・・
(1寸は約3cm、ですから2寸は6cm、1寸5分は4.5cmです)