リフォームではほとんどの場合、解体する部分は最低限にしておきます。
必要以上に解体すると解体する費用だけではなく新たに造りなおす費用(材料と施工代)が加算されてしまいますので。
ましてや今回は築100年のお宅ですので既存部分はなるべく残したいものです。
そんなわけで床は畳を撤去するだけで既存の床下地は再利用しました。
既存の床下地の上に新たな床下地を作っていきます。
ご要望で棚を施工したんですが・・・
棚を差し込むための溝を掘ってはっきりしました。
施工前から四方柾目(四方柾)の柱とわかっていましたがパッと見では色が黒くなっていたのでちょっと気付きにくいんです。
床の間だったところなので床柱ですね。
床柱といえば変わった形の木や飾りだけの役目の場合が多いですがこれに関しては家を支える柱本来の役目も担っています。
なぜ四方柾は希少なのか?
それは柱の4面すべてが柾目(ストライプ状)だからです。
一般的な芯のある柱ではこのような模様はあり得ません。
文章では説明が難しいのですが四方柾の柱を得るためにはこの数倍の太さの丸太(原木)から芯の部分を外して切り出す必要があるんですね。
ですからぜいたく品といいましょうか・・・しかもこれだけ密の木目に加えて節がありませんから。。
普通ならば太い大黒柱にするような丸太をあえて細い柱に挽き落とすのですからちょっと考えにくいですねー。
ちなみに床の間の左側の柱も四方柾でした。
おそらく同じ原木から切り出したのでしょうね。
古い立派なお宅は材料を確認するだけでも楽しいですよ。