左側は元床の間、現在は物入れとして使用していました。(床の間は他の部屋に新たに造ってあります)
今回はこの部分をベッドにしてほしいとのご要望。
しかしベッドを作りたい下部分には高級材のケヤキの框がはまっていまして・・・
大工としてはそれを撤去してしまうのは気が引けたのですがどうしてもそこには引き出しを作ってほしいというご要望で。
なんとか切らないで外せないかと試みると・・・
簡単に外れてびっくり!
組み合わせるように加工してありました。
反対側もこんな感じで加工してありました。
下の小さな木も・・・
組み合わされるように加工。
反対側は・・・
こんな感じ。
まあこのような細工は今でもするのですが不思議なのはなぜ釘などで留められず外せるようになっていたのか?
リフォーム時には簡単に外せるように・・・そんなわけはないと思いますが・・・
大昔の壁と思うと感慨深いです。
土壁というよりも泥に砂が混ぜてあるような印象でした。
もちろん基礎はなく石の上に建っています。
うちの親方は77歳ですが修行時代はこういう家造りだったと・・・
それから数年後には一気に現代のようなコンクリート基礎に変わったそうです。
それにしても白ありの被害がゼロとは・・・
当然床下は風通しが良く土はカラカラに乾いていましたけどね。