昨年受けた台風被害の補修工事です。
台風被害は膨大でしたので瓦や板金の補修工事はまだ終了していないのが現状です。
このお宅は屋根の一番上、棟の板金が剥がれました。
台風直後に私が応急処置をしたんですが完全に直しておきたいということで今回の工事となったわけです。
応急処置の際は写真左に写っているはしごで屋根に上がったんですが耐えられないほどに怖かったので・・・
今回は足場を架けてもらいました。
これで安心と思いましたがそれでもちょっと怖かったですよ。
大工はこの木材を取り換えたんですが・・・
これを施工した大工さん・・・木材の施工に問題ありでして・・・
こちらは問題ありませんが・・・
こちらの木材は裏表が逆でして・・・
木材には表と裏がありまして反対にするとこのようにU字型に反ってしまいます。
屋根材に密着していないため雨が浸入したり今回のように風が吹き込んで剥がれたりするんですね。
こういうところからの雨漏りはたまにあるんですがほとんどが板金屋さんの問題ではなく下地を施工した大工に問題があるんですね。
最近ではこの木下地の施工や板金の施工方法ではなく下に敷く防水紙の張り方だけを重視している人たちが多いので困ったものです。
こういう人達が必ず言うことは「雨漏りの原因は防水紙の張り方が悪いから」と。
施工後10年くらいは大丈夫かもしれませんが家は劣化していくものです。
結果、防水紙に頼った施工で雨漏りが繰り返されるわけです。
防水紙はあくまでも最後の砦ですので、お忘れなく。
わかりにくいですが施工前の2倍の厚さの木材を施工しまして・・・
板金施工で完成です。
大変お待たせしましたがご理解いただきありがとうございました。